耐力面材の選択にご協力をお願いしま・・・に関する記事

質問
耐力面材の選択にご協力をお願いします。新築予定で、在来工法の耐力面材で悩んでおります。標準仕様ではノボパンSTP?が設定されており、ケナボードSで差額追加13万、モイスTMで差額追加12万です。断熱地域?ですが、壁内結露を心配しております。外壁通気工法を採用しますが、防湿シート(室内側機密シート)の採用は予定しておらず、耳付グラスウールでの簡易的な防湿層です。依頼先の工務店では、モイスTMでの施工実績はあるが、ケナボードSでの実績はないとのことです。壁内結露の観点から言えばケナボードSを採用すべきなのでしょうが、依頼先工務店の採用実績がないことや透湿性のメリットに隠れたデメリットに不安を感じ、決断しかねている状況です。皆様の意見を参考にさせていただき、50年住めるマイホームを建築したいと考えております。宜しくお願いします。

回答
耐力面材の諸性能にここまで関心を持たれているのに驚きました。良く勉強をされているようですね。先に私の個人的な結論から申し挙げれば、私なら ケナボードSを採用しますね。ノバポンはパーティクルボードですから、私は論外だと思います(ノバポンの方申し訳ありませんが、私の住む北欧では外部側にパーティクルボードを張るような工法は透湿抵抗の観点から30年も時代遅れです)。そしてモイストTMとケナボードSで迷っておられる気持ちは良く判ります。まず構造的な面、特に壁倍率だけに着眼すると、モイスTM(在来工法、N50釘、9.5mm厚で2.7倍)とケナボードS(在来工法、CN50釘、4.5mm厚で3.2倍)を比べるとケナボードが有利に見えますが、モイスTMも在来でCN釘を使えば同等の認定が取れるのかなという気がしていますので、実質的に特にどちらが有利とも思えません。 それよりもむしろ私は、モイスの素材が素材であるので、地震時に釘周辺での破壊が起こらないのだろうか? ということに少し危惧を感じます。これはどこかの実験でそうなったとかいう客観的なものでなくて、私の主観的な印象レベルの危惧ですので、間違っているかも知れません。またケナボードが薄いので、水平力に対応できるのだろうかどうかという危惧もあろうかと思いますが、私は実物大試験のビデオを見て、ケナボードの柔軟性に驚きました。実際にもセン断応力が9mm構造用合板の1.5倍あるとのことですので、板の薄さはそれ程心配される必要はないように思います。いずれにしても、構造計画上、壁量によってどちらかの材料を選択せざるを得ない状況ではないようですので、別の性能を判断基準にされるのが良いと思います。私は、計画において矩体の透湿性能に高い評価を払うべきだと常日頃考えている者です。それでは外部側の透湿抵抗値をどれぐらいで抑えるべきであるのかという話になりますが、日本ではこういう値は規則として出されていません。私がすむフィンランドでもこれは絶対値としては決められていないわけです。スウェーデンでは一応外部面材の透湿抵抗値は、5.62m2hmmHg/g以下(実際にはSd値表示)にしなさいという規則があります。私個人はフィンランドの住宅の外側面材の変遷を長年眺めてきて、もっと厳しくあるべきだという意見を持っています。それは自然淘汰によってこうした面材の透湿抵抗値が時代とともに低くなっていって、現在では2.0m2hmmHg/g以下の面材が一般的になっているからです。この観点から、質問の対象面材を眺めてみますと;構造用合板9mm 4.5〜5程度モイスTM9.5mm 5.29ケナボード4.5mm 1.23 (4mm値の値から換算)(いずれもwetcup式で実験されたと理解しています) となり明白にケナボードが有利になっているわけです。この値なら、私も十分に賛同できるものです。以上が私の判断の根拠です。それから文面を読んで感じたことですが、室内側の防湿は耳つきグラスウールを採用されるようですが、折角湿度管理に多いなる注意を払っているなら、以下のことにも留意されるようお勧めいたします。? できればある程度の密度を持ったグラスウールにより充填し、別途1.5mm以上の厚さの防湿シートを貼られることをお勧めします。? どうしても耳つきにされる場合なら、耳つきの袋の屋外側に面するシートには湿気抜きの穴があいていることと、袋を切り裂かねばならない半端部位や貫通部を丁寧に防湿施工ができるかに注意を払うこと。

出典:Yahoo!知恵袋

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